【FX初心者注意】エントリー後に逆行する原因と対策を徹底解説!勝率アップの基本ルールとは?

初心者時代の私自身も、エントリーした途端にチャートが逆方向に動いて「誰か見てるのか?」と感じたほどです。でも、それは誰かに見られているからではありません。
逆行の原因は、自分の分析や手法の“ルール不足”にあることがほとんどです。時間帯の流動性、値幅の狭さ、そしてボリンジャーバンドの使い方さえ意識すれば、逆行を減らし、自然と勝率が高まるようになります。

ここからは、私が10年以上の経験の中で培ってきた「ここだけは守って欲しい」ルールを順に解説しますので、ぜひ期待して読み進めてください。
これからFXを始める初心者に観てほしい動画です。
値幅が狭い時間帯はエントリーの勝率が下がる
レンジ相場では方向性が出づらく逆行しやすい
FXにおいて、レンジ相場ではエントリー直後に逆行するリスクが非常に高まります。なぜなら、方向感が曖昧で、買い手・売り手のどちらにも決定打がないため、わずかな値動きで反転が起こりやすくなるからです。
特に10pips前後の狭い値幅で推移している場面では、ブレイクを狙って飛び乗っても、すぐに元のレンジ内に押し戻されるという展開が頻出します。これは一見チャンスに見えて、実は“罠”であることが多いのです。
実際、私自身も以前は「ここを上抜けるだろう」と期待してロングをした直後に戻され、損切り…という経験を何度も繰り返しました。
こうした状況では、無理に取引しようとせず、方向性が明確に出るまで待つ判断力が必要です。レンジ相場では“動かない相場も戦略の一部”と捉え、様子を見る選択をすることで無駄な負けを減らすことができます。
東京市場のザラバ時間は特に注意が必要
東京市場のザラバ中は、エントリーに不向きな時間帯として意識するべきです。理由は、値動きが乏しく、相場が限定されたレンジ内で推移することが多いため、細かい値幅の中で逆行を誘発しやすいからです。
たとえば、2024年4月10日の相場では、ポンド円が151.78円〜151.68円の10pipsレンジで膠着しており、この中でのブレイク狙いはことごとく失敗しやすい状況でした。
私も初心者の頃は、「少しでも取れれば」とスキャルピングに挑戦していましたが、こうした時間帯では思ったように利益が伸びず、むしろ損切りの連続でした。



特に東京時間の中盤以降は、参加者が限られ、出来高も少ないため、エントリーは慎重にすべきです。トレードの精度を高めるためにも、相場が動く時間帯を見極める意識を持つことが大切です。
欧州・NY時間を狙うことで値動きを捉えやすくなる
エントリー精度を上げたいなら、欧州時間やニューヨーク時間などの流動性が高まる時間帯を狙うことが効果的です。この時間帯は市場参加者が増えることでボラティリティが上がり、トレンドも発生しやすくなります。
たとえば欧州勢が参入する15時以降や、NY市場が本格始動する21時前後には、方向感を伴った値動きが出やすく、順張りトレードが機能しやすくなります。
私も現在では、東京時間のレンジを避け、欧州・NY時間に集中してトレードすることで無駄なエントリーを減らすことができました。



特にブレイク狙いのトレードでは、エネルギーが溜まっている時間帯に限って挑むことが重要です。流れに乗ることで、エントリー後の逆行を大幅に抑えることが可能になります。
ボリンジャーバンドの基礎を理解し逆行リスクを回避する
±2σ・±3σ付近でのエントリーは反転リスクが高い
ボリンジャーバンドにおいて、±2σや±3σにローソク足が到達している状態では、エントリーに注意が必要です。というのも、そこは“過熱感”が強まり、反発の可能性が高まるポイントだからです。
特に以下のようなエントリーは、逆行リスクが高いため避けるべきです。
- +2σ〜+3σでのロングエントリー
- −2σ〜−3σでのショートエントリー
バンドの特性上、「外に出たら内に戻ろうとする力」が働くため、エントリーの方向とは逆への動きが出やすくなります。
私も初心者の頃は、勢いがあるからと+2σを超えたところでロングを繰り返し、結果として負けを重ねることが多々ありました。その経験から、今では±2σ・±3σの到達時点での新規エントリーは“原則NG”というルールを徹底しています。



もちろんトレンド発生時には例外もありますが、基本ルールを守るだけでも逆行リスクは大幅に減らせます。まずは“熱くなりすぎたポイントでは入らない”ことを意識してみてください。
傾きとバンド幅(スクイーズ・エクスパンション)でトレンドの兆候を掴む
ボリンジャーバンドは、「傾き」と「幅の変化」を見ることで、相場の方向性や勢いを読み取ることができます。横ばい(スクイーズ)からの拡大(エクスパンション)は、トレンド発生のサインとして非常に大切です。
具体的には、バンドが収縮していた状態から徐々に広がり始めたとき、方向に沿った順張りエントリーが有効になります。特にボリンジャーバンドが下向きに傾き、拡大してきたときは下落トレンドの勢いが強まっている証拠と捉えられるでしょう。
私も、トレンドの初動を狙う際は、スクイーズからエクスパンションへ移行する瞬間を逃さないよう、常に監視しています。逆に、バンドが平行〜収縮している時点では、無理に仕掛けず見送る判断を重視しています。



エントリーの質を上げるためには、「今、ボリンジャーバンドがどんな状態か?」を確認する癖をつけることが重要です。方向性が出る前兆を見逃さないことが、勝ちトレードへの第一歩になります。
1分足だけでなく5分足・15分足の位置も同時に確認する
ボリンジャーバンドの精度を高めるには、1分足だけに頼らず、5分足や15分足といった上位足の状況も合わせて見ることが欠かせません。なぜなら、上位足のバンドにぶつかる場面では、より強い反発や反転が起きやすいからです。
たとえば、1分足で+2σに到達しても、5分足や15分足ではまだバンドの中央付近だったというケースでは、流れが続く可能性もあります。逆に、1分足と5分足・15分足のいずれもが+2σ〜+3σに張り付いている場合、逆行リスクが一気に高まります。
私自身、過去には「1分足での反応だけ」でエントリーしてしまい、上位足の逆張りになって損切りになる失敗を何度も経験しました。現在では、エントリー前に必ず5分足と15分足のバンドの位置もチェックするようにしています。



複数時間足を確認することで、相場の“全体像”が把握しやすくなります。根拠の薄いエントリーを減らすためにも、短期足だけに頼らず、上位足の環境認識をセットで行うことを習慣づけましょう。
トレンド発生時は抜けの見極めと押し目・戻りに注目する
ネックライン突破とバンド拡大を根拠に順張りエントリー
トレンド相場では、ネックライン突破とボリンジャーバンドのエクスパンション(拡大)が合致したタイミングが、順張りエントリーの好機となります。この2つが揃うことで、勢いが生まれ、トレンドが持続する可能性が高くなるからです。
具体的には、ネックラインを上抜けた直後にバンドも拡大し始めている場面では、上昇の初動に乗れる確率が高くなります。逆に、エクスパンションしていない段階でのブレイクは、騙しに終わるケースも多いです。
私も以前は、形だけのブレイクで飛び乗って何度も失敗を重ねていましたが、ボリンジャーバンドがしっかり拡大しているかを確認するようにしてから、ブレイク後の逆行に悩まされることが減りました。



勢いが出るにはそれなりの“準備期間”があるものです。ネックライン突破+バンド拡大という2つの条件が揃ってからエントリーすることで、より堅実な順張りが可能になります。
反発を狙うなら戻り売り・押し目買いを徹底
トレンドの中で逆張りを避けたいなら、“反発”ではなく“戻り売り・押し目買い”という形でエントリーを組み立てることが重要です。トレンド方向に沿ったエントリーは、逆行のリスクを抑える基本的な考え方となります。
たとえば、上昇トレンド中であれば、一度下がってきたところで再び上昇し始めるポイント、いわゆる「押し目」でロングを狙うという戦略です。逆に下落トレンド中なら、「戻り」でのショートが基本となります。
私の場合、トレンドが出ていると判断したときは、+2σ・−2σのラインではなく、ミドルバンドやフィボナッチの反発ポイントでの反応を確認してからエントリーしています。これにより、より安定して値幅を取れるようになりました。



エントリーの“位置”をずらすだけで、結果は大きく変わります。トレンド方向に素直に乗るための押し目・戻りの意識は、初心者こそ最初に身につけるべき基本戦術です。
バンドのミドルラインやフィボナッチで反転ポイントを判断
ボリンジャーバンドのミドルライン(センターライン)やフィボナッチリトレースメントは、反転ポイントの判断に非常に有効な目安となります。これらを基準にすることで、エントリーの精度を高めることができるからです。
反発の根拠として、以下のような要素を組み合わせると精度が上がります。
- ミドルライン(ボリンジャーバンドの中央)までの戻し
- フィボナッチの50%や61.8%付近の反応
- 平均足の色変化やローソク足の反転パターン
私も反発を狙うときには、ミドルラインに加えて、あらかじめフィボナッチを引いて“どのあたりが意識されているか”を確認するようにしています。このひと手間が、無駄な損切りを減らすポイントになるでしょう。
単に「下がったから買う」「上がったから売る」ではなく、チャート上の根拠あるポイントを使うことで、トレードはより再現性のあるものに変わります。



判断基準を持つことは、継続して勝ち続ける上で欠かせません。
ボリンジャーバンドを活用したエントリールールの作り方
ルール① プラス2σ・3σではロングしない
ボリンジャーバンドの+2σや+3σに価格が到達しているとき、ロングエントリーは極力避けるべきです。なぜなら、そのタイミングでは“買われすぎ”の状態であることが多く、反発して下落するリスクが高いためです。
勢いに乗ってロングをしたくなる場面ですが、実際には天井付近でつかんでしまい、すぐに逆行してしまうことも少なくありません。私は以前、+3σに届いた瞬間に勢いだけでロングしてしまい、あっという間に損切りという苦い経験を何度もしています。
その反省から、現在では+2σ〜+3σに価格がある場合、基本的にロングは“しない”と決めています。例外的に強いトレンドが出ているときはありますが、それでもエントリー前に必ずバンドの状態や他の時間足を確認するようにしています。



このように、リスクの高い価格帯では「入らない」という判断ができるだけでも、無駄な損失を大幅に減らすことができるでしょう。感情的なエントリーを防ぐためにも、ルール化はとても重要です。
ルール② マイナス2σ・3σではショートしない
ボリンジャーバンドの−2σ〜−3σでは、ショートエントリーを控えるというのも非常に効果的なルールです。このゾーンは“売られすぎ”のサインであり、そこからの反発が起こりやすいからです。
一時的な下落に乗ろうとしてこの位置でショートを仕掛けると、下がったとしてもすぐに戻される可能性が高く、逆行リスクが常につきまといます。私も−2σでショートしてから反発に巻き込まれ、損切りを余儀なくされたことが何度もありました。
こうした経験を経て、今では−2σ〜−3σに価格があるときには、基本的にショートは見送り、むしろロングのチャンスがあるかどうかを見るように意識を切り替えています。



“売られすぎ”や“買われすぎ”の目安をルールとして明確にしておくことで、無理な逆張りを避けられます。エントリーポイントを厳選するためにも、このルールは非常に役立つはずです。
ルール③ 値幅・時間帯・上位足の環境を複合的に確認する
ボリンジャーバンドを活用する上で、エントリーの根拠を複合的に判断することが不可欠です。単一の指標や短期足だけで判断してしまうと、誤った方向に乗ってしまうリスクが高まります。
具体的には、以下の3点を同時に確認することが重要です。
- 現在の「時間帯」はトレードに適しているか
- 「値幅」が十分にあるかどうか
- 「上位足のトレンド」が自分の狙いと合っているか
たとえば、東京市場のレンジ中に−2σでロングを狙っても、そもそも動意が乏しければ狙い通りに動かないケースも多いです。
私も以前は1分足の形だけで判断して失敗していましたが、現在は5分足や15分足のボリンジャーバンドや流れ、相場の時間帯、そして値幅までを必ず確認するようにしています。それだけでも無駄なエントリーをぐっと減らすことができました。



環境認識を含めた“総合判断”ができるようになると、勝率は自然と高まってきます。単にチャートを見るのではなく、「今の相場に合ったエントリーかどうか?」を問う習慣を身につけていきましょう。
エントリー直後に逆行してしまう原因は相場の無視
エントリー直後に逆行してしまう原因の多くは、相場の状態を無視した“タイミングの誤り”にあります。そして、それは技術や分析力ではなく、「やってはいけない場面を避けるルール」を持っているかどうかで大きく差が出てきます。
今回ご紹介したように、値幅が狭い時間帯やレンジ相場でのエントリーは避け、流動性が高い欧州・NY時間に絞るだけでも勝率は大きく改善されるでしょう。加えて、ボリンジャーバンドの±2σ・±3σでの逆張りを避ける、ミドルラインや上位足の環境を意識するなどのポイントをルール化することも非常に効果的です。
私自身も、これらのルールを徹底するようになってから、逆行による無駄な損切りが激減しました。エントリーの“質”を高めるには、「どこで入るか」だけでなく、「どこで入らないか」を明確にすることが重要なのです。



ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のトレードルールを見直してみてください。逆行を減らし、安定したトレードを実現する第一歩として役立てていただけたら嬉しいです。