FXのダイバージェンスとは?見方と使い方を徹底解説|トレンドの転換を見極める

株とFXで投資歴17年目のFXトレーダーのスキャトレふうたです。普段は朝の相場分析や夕方からのリアルトレードライブ配信などを行っています。

「ダイバージェンス」って、よく見たり聞いたりするけど何だかわからない人が多いと思います。そこで今回はダイバージェンスについて詳しく解説していきます。

ダイバージェンスについては以下の動画でも詳しく解説しています⇩合わせて参考にしてください。

【FX】MACDの本当の使い方!勝率アップ!トレードですぐに使えるMACDのテクニック!

ダイバージェンスとは「逆行現象」という意味です。

簡単に言うとオシレーターと実際のレートが逆に動く状態のことです。

普通であればレートが上昇し続ければ過熱感を示すオシレーターも上昇して同じように動きますが、あまりにレートの上昇が長く続くと、レートが上昇しているのにオシレーターは下降してしまうことがあります。

この逆行現象をダイバージェンスと言います。

このダイバージェンスはトレンドの「終焉のサイン」と言われていて、トレンドの反転のシグナルとなります。

ダイバージェンスだけで勝つことは難しいと思いますが、ダイバージェンスを理解しておけば少なからずトレードをする上で有利になると思います。

ダイバージェンスの見方と使い方

ダイバージェンスには次の2種類があります。

  • ダイバージェンス
  • ヒドゥンダイバージェンス

ではダイバージェンスを見てみましょう。1の図を見て下さい。

これは上昇トレンド時のダイバージェンスです。下にあるオシレーターはストキャスティクスになります。

ダイバージェンスは、レートの高値を切り上げているのに、オシレーターでは高値を切り下げている現象です。逆の場合だと、レートが安値を切り下げているのに、オシレーターでは安値を切り上げている現象になります。

ラインの引いてあるポイントでは、レートが高値を切り上げていますが、ストキャスティクスはダイバージェンス(逆行現象)をおこしているので、その後レートが下げているのがわかります。

では次の2の図は下降トレンド時のダイバージェンスです。

ラインの引いてあるポイントでは、安値を切り下げていますがストキャスティクスはダイバージェンス(逆行現象)をおこしているので、その後レートが上昇しています。

図で見て何となく理解して頂いたかと思いますが、本来であれば前回の高値や安値を更新しているのであればその後もトレンドが継続するのが普通ですが、オシレーターが逆行すると急にトレンドが変わってしまいます。

この様な現象をダイバージェンスと言います。

ダイバージェンスのポイント

ダイバージェンスを見つけたら、オシレーターと同じ方向に向かうと考えればいいでしょう。

この時、勢いよく下落してきた場合、逆張りをするのは注意して下さい。

ちなみに「ストキャスティクス」は相場の強弱を表しています。簡単に言うとストキャスティクスが上昇していれば相場は強気、逆に下降していれば相場は弱気と判断します。

よく書籍等にストキャスティクス等のオシレーターが下まで来たら買い、上まで来たら売りなどと書いてありますが、いざその通りにやってもなかなか上手くいかないですよね!
 
上昇が継続している時などは上に張り付いてしまったり、ずっと下げ続けている時は下に張り付いてしまったり・・・下がったから買ったのに全然上がらないじゃないかって経験があると思います。
 
ストキャスティクスは相場の強弱を表していると考えれば、違う見方も出来るかと思います。

ヒドゥンダイバージェンスとは?

では次に、「ヒドゥンダイバージェンス」ですが、ヒドゥンとは(隠された)という意味です。

隠れて見えにくいダイバージェンスということなんですが、ちなみにダイバージェンスは、トレンドの反転を示すサインでしたが、ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの継続を示すサインとなります。


では、ヒドゥンダイバージェンスを見てみましょう。3の図を見て下さい。

ラインの引いてあるポイントでは、レートが安値を切り上げているのに、ストキャスティクスは少しづつ切り下げています

その後買いが継続していますね!これが買いのヒドゥンダイバージェンスです。

次に図の4は、ダイバージェンスした後下落してきて、その後もレートが高値を切り下げているのにも関わらず、ストキャスティクスは切り上げています。その後売りが継続していますね!

これが売りのヒドゥンダイバージェンスです。

この様にヒドゥンダイバージェンスは、トレンドの継続を教えてくれます。

ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの注意点

ダイバージェンスが発生したからと言って逆張りでエントリーをするのは少々危険だと思います。

ダイバージェンスを見つけたらすぐに逆張りでエントリーするのではなく、売りならレジスタンスライン付近で、買いならサポートライン付近でダイバージェンスが発生したらエントリーするなど、あくまでもトレードの根拠として利用したり、他決済のポイントとして利用するのがいいと思います。

天井や大底での反転のタイミングの目安に利用するといいでしょう。

ヒドゥンダイバージェンスも同じく発生したからと言ってすぐにエントリーするのではなく、オシレーター等を確認しつつ、長いヒゲを出して反発をしてきてから押し目買いや戻り売りでエントリーすると流れに乗れていいと思います。

ダイバージェンスの見方・使い方まとめ

最初はダイバージェンスを見つけにくいと思いますが…

そろそろ高値や安値かなと思った時はストキャスティクス意識して見ていると「あれ?逆行しているな」と段々気づけるようになってきます。

日頃から意識してチャートを見ていると何となく気付けるようになってきます。

ダイバージェンスだけでも気づけるようになってくると損切りも躊躇できるし、エントリーも上手くなると思いますので、ダイバージェンスを上手くトレードに活かしていきましょう。

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