ボリンジャーバンドの基本的な使い方や見方・応用を徹底解説

株とFXで投資歴17年目のFXトレーダーのスキャトレふうたです。普段は朝の相場分析や夕方からのリアルトレードライブ配信などを行っています。

米国の投資家である「ジョン・ボリンジャー」が考案したテクニカルの1つが「ボリンジャーバンド」。私がトレードするときは必ずと言っていいほどチェックしているテクニカル指標です。

中心にある移動平均線(ミドルライン)と上下に標準偏差σ(シグマ)を表示した線が特徴ですね。

ボリンジャーバンドは+2σ、+3σ、-2σ、-3σまでいくと内側に戻ろうとする動きが出てきます。なので上下のバンドの内側でチャートが推移することが多いんですよね。ちなみに範囲内に価格が収まる確率は以下の通りと言われています。

  • ±1σの範囲内に収まる確率・・・約68.3%
  • ±2σの範囲内に収まる確率・・・約95.4%
  • ±3σの範囲内に収まる確率・・・約99.7%

ボリンジャーバンドは使えば使うほどトレードに生かせるチャンスが多いと感じています。YouTube動画でもこれまで沢山解説してきたので合わせて参考にしてください。

この記事では、私がFXを始めた当初から利用しているインジケーターの一つである「ボリンジャーバンド」について、今後のトレードに活かせるようにわかりやすく簡単に基礎知識とトレードに使える簡単な応用を解説していきたいと思います。

文末には私が実際にトレードしているタイミングについても記載していますので最後までお付き合い頂ければ幸いです。

これは皆さんもご存知かと思いますが、「買いの判断」「売りの判」「利確の判断」にも使えるトレーダーにも人気のインジケーターの一つです。

ボリンジャーバンドはミドルラインを軸に、±1σライン、±2σライン、±3σラインで構成されています。考え方としては、ミドルラインが上を向いていれば上目線、下を向いていれば下目線で判断をします。

ローソク足が、-2σライン、-3σラインに到達していれば売られすぎ、+2σ、+3σラインに到達していれば買われすぎと判断します。

ボリンジャーバンドは、±1σ内に価格が納まる確率が68.3%、±2σ内に価格が納まる確率が95.4%、±3σ内に価格が納まる確率が99.7%と言われています。その為、±2σ、±3σ付近まで到達した場合は、95%以上の確率で反発すると考えられます。

ただ、「じゃ~±2σ、±3σ付近で入ればいいじゃん」と安易に考えてはいけません。上記の通りに必ずなるとすれば凄く簡単ですよね!!

FXや株もそうですが、インジケーターがシグナルを出したから必ずそうなるという事ではないので、あくまでもインジケーターやオシレーター等を利用してどの位の確率で上昇するのか、どの位の確率で下降するのか自分で判断し、トレードのタイミングに上手く利用しましょう。

ボリンジャーバンドの基本的な動き

ボリンジャーバンドには主に3つの動きから形成されています。

幅が収束している時が「スクイーズ」、トレンドが発生した時に開いていく動きが「エクスパンション」、±2σ、±3σの間でトレンドの勢いが強い時に発生するのが「バンドウォーク」と言います。では、順を追って説明していきましょう。

全体図修正

まず「スクイーズ」からですが、上記の図の通りボリンジャーバンドの幅が狭く、値幅も狭くなっている状態を言います。

この時の大衆心理は、どちらに動くのか迷っている状態で、「上昇するよ」という人と「下降するよ」という人が半々になっていると考えればいいと思います。

上記の図でもわかる通り、バンド幅が狭くなった状態が続いた後に上か下にブレイクアウトした場合は、その方向にトレンドが形成されやすくなります。

次に「エクスパンション」ですが、スクイーズの状態からブレイクアウトしてトレンドが発生した時に出現します。

勢いよく上昇したり下降すると、ボリンジャーバンドのバンド幅が広がり始めます。この状態を「エクスパンション」と言います。

この時、新規買いやショート勢のロスカットを巻き込んで、勢いよく上昇していきます。大衆心理は同じ方向に急いで乗らなければという心理が働くのでトレンドに更に勢いがつきます。

勢いが継続している間はローソク足のある反対側のバンドも広がっている状態になりますが、徐々に勢いが弱まってくると、ローソク足のある反対側のバンドがトレンド発生している同じ方向を向き始めます。

そこでトレンドは終わるのか?」と思ってしまいますがそうではありません。

トレンドが発生するとそのままじりじりと同じ方向に徐々に動いていきながら横ばいとなり、その後は更に伸びてそのトレンドが継続することもあります。

また大きく上昇や下降すればその反動で戻ってくることもあります。

相場の状況によっても様々ですが、高止まりや下げ止まり状態になると段々とバンド幅が狭まり、先ほど説明したスクイーズ状態となっていきます。

ボリンジャーバンドのバンドウォークとは?

トレンドが発生してそのまま勢いが続くと、±1σ、±2σや、±2σ、±3σの間でローソク足が長い間収まることがあります。この状態を「バンドウォーク」と言います。

バンドウォークが始まった時にはトレンドが非常に強いことを意味しますので、それに逆らったポジションは持たず、トレンドが崩れるまでは同じ方向に順張りするか様子見した方がいいでしょう。

バンドウォーク修正

ボリンジャーバンドの応用

スクイーズ」の時は、大衆がどちらの方向にいくか悩んでいる状況です。

その為この時はレンジ相場になりやすく、サポートレジスタンスの間を上下する事が多いです。

この時のトレードの考え方としては、-2σ、-3σまで下降して反発したらロングで入り、+2σ、+3σまで上昇したら利確。逆に+2σ、+3σまで上昇して反発したらショートで入り、-2σ、-3σまで下降したら利確するというような感じで利用します。

スクイーズ」時の注意点ですが、上下している間にミドルラインで跳ね返されて戻ってきた時にブレイクアウトする傾向があります。

この動きをトレードに上手く利用する方法としては、例えば-2σ、-3σでロングで入り、その後上昇するも、ミドルラインで跳ね返されて売りが強いなと感じた場合、全部利確するか、または半分利確して対応しています。

利確した時の対処方法

  • ミドルライン付近で全部利確した場合・・・ミドルラインを越えて更に上昇しそうなら再度ロングで入り直す、下落しそうならショートで入る。
  • ミドルライン付近で半分利確した場合・・・売りが強く下落してきたら、直ぐに保有しているロングを売ってショートに切り替える。

というような感じで私はいつもトレードしています。このように考えていると先が読めるようになりトレードに活かせるようになると思います。

相場の流れを感じることも出来るようになりますね!!

ちなみに「エクスパンション」の時は、トレンドに逆らわず同じ方向に入るのがベストですが、上昇してしまった後に飛び乗ると落とされる可能性があるので不安になりますよね!!

「乗り遅れてしまったな~」という時、慌てて飛び乗らないで入る方法としては、下記の図を見て頂くとわかりますが、ブレイクアウトした後に慌てて飛び乗らないで、また戻ってくるのを待ちます。

ブレイクアウト修正

戻ってきた時に先ほどのサポートラインで跳ね返されることが多いので、その動きを利用して入るようにします。

必ず戻ってくるとは限りませんが、慌てて飛び乗って落とされてロスカットするよりも、待ってから入った方が勝率は良いと私は思います。

ミドルラインの傾きを意識すると…

あと、ボリンジャーバンドを利用している上で意識して欲しいのがミドルラインの方向です。

ミドルラインが上向きの状態で-2σ、-3σまで下落してきた場合は、また反発することがほとんどです。

チャートを見慣れていない時は、急激に下落してきたからそのまま更に下落していきそうだと感じるかもしれませんが、そこで慌ててショートで入ると、急に反発し上昇し始めて、その後ロスカットするはめになってしまいます。

私もトレードを始めた頃によくミスっていました。

この流れは当然100%そうなるものではありませんが・・・。トレードは勝率の高いところで入るのが儲けるための一番の方法だと思いますので、ひたすらそのタイミングが来るまで待ち、タイミングが来たら躊躇せずに入ると勝率も良くなると思います。

あとは日々チャートを見てこの流れを見つけ出し、自分のトレードに活かせるようにしてみて下さい。

ボリンジャーバンドは使えば使うほどトレードに生かせるチャンスが多いと感じています。YouTube動画でもこれまで沢山解説してきたので合わせて参考にしてください。